IFRSコンバージョンプロセス-ビッグバンアプローチ

現在のところ、IFRSへのコンバージョンをプロジェクトとして実施している企業はほんの一握りしかありません。ほとんどの企業が様子見です。IFRSの詳細がまだ最終決定されていないためでしょうか。また、内部統制対応の時に慌てた反省でしょうか。

いつIFRSコンバージョンを開始するか、あるいは、IFRSコンバージョン期限まで待つか、というような意思決定には、注意深い考慮が必要です。解答は、その企業が置かれている環境により異なります。すべての関係するファクターを評価することで、正しい意思決定をすることができます

従って、重要なことは、IFRSコンバージョンプロセス開始をできる限り伸ばし一挙に導入を行う「ビッグバン」アプローチか、十分な余裕をもって開始し、コンバージョンプロセスをマネジメントする「プロジェクトマネジメント」アプローチのどちらを採用するかと言うことです。

ビッグバンアプローチ

ビッグバンアプローチは、現在の会計基準とIFRSの差異を考慮することなく、そのままIFRSを実施することであり、小規模、あるいは、シンプルな事業体に向いているアプローチです。しかし、ハイリスク戦略であると言うことができます。

  • 長所:
    • コンバージョンプロセスが短期間であり、集中的に実施できる。
    • 会計基準の変更を追跡する必要がなく、すべての国際的な基準を採用することができる。
    • コンバージョンプロセスの後半で、IFRSの要求事項を理解することに費やすことができる。
  • 短所:
    • 時間や必要な資源に対する理解が少ない。
    • 変更による会計上の影響に対する理解が少ない。
    • 期限ぎりぎりまで会計方針を決定できなかった場合は、資源とIFRS知識が制約となり、達成が非常に困難になる。
    • 期限までに課題を解決する十分な時間が取れない可能性がある。

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