戦略的ITプロジェクト成功のカギは経営トップの関与にあり

CIO OnlineとERP研究推進フォーラムが共同で行ったERP導入・活用を含む国内企業の戦略的なITプロジェクト(以下、ITプロジェクト)に関するアンケート調査の結果が出た。
この結果は、私が今まで書いてきた経営戦略をIT化投資の整合性を図らなければならないと言う主張を裏付けるものである。


調査によると、経営陣の役割として、「経営戦略とIT戦略の整合性」を図ることに関しては、2.37であり、全体平均から27.2%も下回っている。日本企業においてはITプロジェクトが経営戦略とは別のところで企画・導入されていることを示唆している。
一方、プロジェクト・リーダーの役割について見ると、ITプロジェクトの企画フェーズの後半から構築フェーズまでの成功要因の実現度は全体平均を上回っている。ただし、注意しなければならないのは、その後の運用フェーズでの成功要因の実現度が全体平均を下回っていることである。ここからは、システムとして正常に稼働を開始さえすれば、ITプロジェクトを成功と見なすという意識が依然として日本企業には強く、ビジネスへの貢献度のモニタリングが軽視されていることが分かる。
経営戦略とIT戦略の整合性をを見ると、ビジネスにとって最も望ましい状態である「経営戦略とIT戦略が相互に影響し合い、経営に貢献している」と回答した企業はわずか11%であり、このことからも、経営とITとの間には依然として大きな壁が立ちはだかっていることが分かる。
最大の問題は、「両者に整合性なし」と回答した企業が48%にも上っていることであり、これが改善されないかぎり、経営に貢献するITとは認識されないのではなかろうか。

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