経営者のコミットメントがなければ目標は達成されない

前回は、目標、CSF を、設定するうえで必要な条件を考えました。今回は、その目標を達成するための成功条件を考察します。
目標達成には、まずは、『経営者がコミット』しなければなりません。コミットとは、成果責任、結果責任を持つことです。上層のコミットがない目標は、下への押しつけに過ぎません。そして自分は「検査役」、ひどく言えば部下の評論の立場に避難していることになります。


チームマネジャーは、PDC の方法を基本にマネジメント(経営)を実行します。富士通の成果主義の失敗も、「部下に成果責任を押しつけ、上司が評価者になってしまった」からです。部下から、上がってきた目標を、寄せ集めた会社目標が多いと思いませんか。これでは、経営者のコミットメントがありません。上層が高い給料を貰う意味が、なくなってしまいます。
トップのコミットメントを強烈に出し、企業改革を成功させた日産のカルロス・ゴーン氏のことは、皆さんもご存知でしょう。日産リバイバルプランが達成できなければ、会社を去るとコミットメントを表明し、見事、1年で黒字化させました。
その後、ソニーの社外取締役となったゴーン氏が、ソニーのトランスフォーメーション60(TR60)という改革案に関して、代表執行役会長兼グループCEO の出井伸之氏に対して、「それは出井氏のコミットメントか」と問い、出井氏がたじたじになったことは、有名な話です。TR60の達成期限は2006年度です。(ソニー関係者の皆さん、ごめんなさい)
日産もソニーも、私の古巣SAP の顧客なのですが、その導入の仕方には際立った違いがあります。そのことは、いつか機会を見て、お話したいと思います。
コミットメントがなければ目標は達成されません。ましてや経理が傾向線で描いた目標は論外です。さらに、全社的に、目標を共有することもできません。予想損益計算書を作成して、それで目標ができたとしていることが多いと思いませんか。
目標を共有すると言うことは、企業の全従業員が、「各自の仕事が、どのように、その目標を達成することに結びついているか」を、認識できることです。目標を共有するとができて初めて、その目標を達成する条件が整うことになります。
目標、CSFは、達成された状態で表す。

評価をするための数値(KPI)を持つ。

KPIを達成する具体的な行動計画を持つ。

経営層がコミットする。

目標を共有することができる。

従業員がコミットする。

目標を達成する条件が整う。
こういう図式が成り立ちます。このうちどれかが欠けても、目標を達成することはできません。この目標設定方法は、売上高1億円の企業でも、1兆円の企業でも同じです。
目標を共有する方法として、戦略マップを作成すると言う方法があります。これは、バランス・スコアカードの1手法なのですが、非常に有効な方法なので、次回、取り上げたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*