目標とはそれが達成された後の状態を言う

いよいよ、将来の目標設定をする材料がそろいました。ここでの作業は、以下のようになります。
1.新事業ドメインを決定する。(最終目標)
2.最終目標を達成するための重要成功要因(CSF)を抽出する。
3.現状と最終目標との間の、ギャップを埋めるための中間目標(中間CSF)を抽出する。(中間目標は、マイルストンとしての役割を果たします。)
4.抽出されたCSFに優先順位を付ける。


新事業ドメインを決定するには、現状のドメインを考えた時と同じように、誰に(顧客)対して、何を(ニーズ)、どのような独自のやり方(ノウハウ)で、事業を展開していくのかを、考えます。
新事業ドメインに基づいた目標、CSFを、抽出していくことになります。
ここで言う目標、CSFは、それが達成された後の状態を、数字と言葉で、描かなければなりません。皆さんの感性に訴えるような言葉で書かなければなりません。さらに、全社でその目標を共有できるものでなければなりません。
なぜERPを導入するのか、その目的をはっきりさせないままに、経営者のトップダウンに導入が進められた企業によくあるパターは、実際に導入を担当する現場でどうしてよいかわからず、ベンダー任せになってしまうパターンです。
ベンダー、コンサルティング会社に「提案」してくれと依頼し、提案された内容をそのままベンダーに実行させる。導入がうまく進まないと、今度は、ベンダーの責任にする。このようなパターンが多いのでは、ないでしょうか。
また、目標がないと、当然共有もできないです。私がプリセールスとしてA社を訪問した際、情報システム部長から、「俺の目の黒いうちは、レガシーシステムには一切手を加えさせない。」と言われ、半ば喧嘩状態になったこともあります。その後、この部長は、配置転換されてしまいました。
しかし、この例は、その部長にとっても不幸なことです。経営層が明確な目標を持ち、それを周知徹底させていればこのようなこともなかったのではないかと思っています。
「改革や改善」は手段です。改革や改善されたあとの姿こそが目標として描かれなければならないのです。
例えば、小泉改革が、うまくいかない理由は、道路公団や郵政を含め改革の後の姿がないからです。改革はどんなに大きなものでも、手段にすぎません。手段は目的にはなり得ないのです。ここを取り違えると、手段を遂行すること自体が目標となってしまいます。
次に、その目標が達成されたかどうかを評価できる数値による目標を、設定します。これを KPI(Key Performance Inicator) と呼びます。
さらに、そのKPIを、どのようにして達成するかという、具体的な行動計画を、設定します。
CSFは、数字であらわすことができる生産性、利益、言葉で表すことのできる進歩・改善・改革の組み合わせです。必ず、達成期限を持ちます。
達成する方法のない目標は、あり得ません。達成する方法がない目標は単に言葉で描いた夢想です。夢想が目標であることが多すぎます。
目標を達成するための手段を、戦略とも言います。戦略とは、目標に至るための方法と手段を示す設計図です。
この考え方は、非常に重要です。私が以前勤めていた企業のことを考えても、目標とは、単なる売上高であったり、また、達成する方法を、具体的に持ち合わせていないものが多かったと思っています。

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