プロマネはリーダーシップを発揮せよ

キックオフも終わり、プロジェクトが軌道を進み始めました。プロジェクトが計画通りに進むかどうかは、プロジェクトチームにかかっています。
プロジェクトマネジメントの技法だけを活用してもプロジェクトは成功しないことは、皆さんもご存知の通りです。リーダーシップ不在では、プロジェクトはうまく行きません。
プロジェクトマネジャーの仕事の大半が、コミュニケーションだといわれています。仕事の60%~90%程度までがコミュニケーションだといわれています。


ある製造業のERPプロジェクトのプロマネを引き継いだ時の話です。
それまでプロジェクトのメンバーから、ラインマネジャーの方へ、プロジェクトの運営方法、プロマネの顧客対応方法、プロマネ自身のメンバーへの対応方法といろいろな不満が寄せられていました。
知らぬはプロマネだけというような状況でした。ラインマネジャーがそのプロマネに改善を指示しても動かないような状況で、弱り果てたマネジャーが私に交代を打診してきました。
結局要請を受けたわけですが、行なったことは、まず、メンバー全員と個別に話し合うことから始めました。そこで不満の原因を探り、私の方針を伝え、了解してもらいました。
不満が出てくるのは、メンバーのモラールが高い証拠です。不満がないプロジェクトは、本当にうまく行っているか、メンバーが意見を言っても何も改善されないとあきらめているかのどちらかです。
方針といってもたいそうなものではなく、単純なものです。
1.プロジェクトでは、事実関係を正確に報告する
2.事実と意見を分ける
3.不満を言うだけでは何も改善できない
4.問題を解決するにはどうしたら良いか、建設的な意見を考える
たったこれだけです。これは、プロジェクトだけに必要なことではなく、仕事をする上で必要なことです。
もちろん、メンバーからの報告を聞いて、必要だと判断した場合は、私が顧客とケンカする、ということも伝えました。
ケンカという言葉を使えば、武闘派プロマネかと間違われてしまいますが、要は、メンバー、ユーザ両方の意見を聞いて、徹底的に討論して、両者納得できる解決方法を見つけ出すことです。
当然、メンバーからの報告を受けて何も行動を起こさなければ、前任のプロマネと同じような結果になります。メンバーを尊重しながら、対話を持つことが重要です。
このプロジェクトは無事に終了することができたのですが、終了して2年後に、その当時のラインマネジャーと飲んでいる時に、私がプロマネを引き継いだ時から、メンバーからの不満が一切マネジャーに来なくなったと言われました。
何も2年後に伝えることでもないのに…それまで知りませんでした。
当時のメンバーからは、「大砂古さんは、温厚そうに見えるのに意外と気が短いんですね。」なんていわれたこともありました。
本当に必要なことは、コミュニケーションを良好に保つことだと教えられたプロジェクトでした。

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