プロジェクトメンバーの詳細な役割、責任を定義しよう

スケジュールを作成すると同時並行で、各アクティビティに必要な資源を見積もらなければなりません。
特に大きなものが、プロジェクトメンバーです。
必要なプロジェクトメンバーのスキル、必要技術等を列挙し、当てはめていきます。
必要なメンバーを確保できない場合もありますので、代替案を作成するのは言うまでもありません。
確保できるかどうかで、スケジュールも変更されますので、作成したスケジュールは、今時点では、暫定版であると考えてください。
また、必要メンバーの役割、責任を明確にしなければなりません。
OBS (Organizational Breakdown Structure, 組織ブレークダウンストラクチャ)を作成し、プロジェクト内での位置づけを明らかにします。


これ、またしても、ITプロジェクトで殆ど実施されていません。
プロジェクトマネジャーの考え方に依存するわけですが、しっかりと役割分担、責任を文書化しているプロジェクトが少ないように思えます。
私自身は、簡単な文書は作成しますが、詳細な文書は作成しませんでした。
しかし、SAP R/3プロジェクトで、詳細な役割分担を文書化しているプロジェクトマネジャーは、私が知る限り1人いました。
確かに、彼が行なうプロジェクトは、失敗したことがありません。
計画も綿密に立てます。
彼が作成した計画書を見たことがありますが、非常に事細かに定義しています。
ここまで詳細化しなくても良いのではないかと思ったことがありました。
しかし!そうではないのです。
必要メンバーの詳細スペック、役割、責任を予め定義しておけば、後で、追加的に必要になるメンバーを特定することができるのです。
また、不幸にして、選定したメンバーがプロジェクト中に、ミスマッチであったと分かった時、どう評価しますか?
大半は、「あいつは使えない」というような評価になってしまうのではないでしょうか。
必要スキル、役割、責任を明確にしなければ、本当にメンバーが最適な配置をされているかどうか判断できません。
ただ単に使えないと評価を下すのではなく、このような役割に対して、こういう点が不足しているとか評価できないと、交代させようにもできなくなります。
交代、或いは追加したメンバーもミスマッチかもしれません。
私の所にも、SAPプロジェクトでFI(財務会計)コンサルを探しているので、空いている人がいれば紹介してください、という問合せがよく来ます。
このような問合せが来た場合、必ず、聞き返します。
FIといってもサブモジュールはたくさんあるので、何のサブモジュールを担当するのか?
追加開発の設計を含んでいるのか?
必要スキルは、パラメータ設定ができる程度(ジュニア)で良いのか、業務設計ができるレベル(シニア)で良いのか、或いは、リーダーとして、会計全体を引っ張っていけるレベルなのか?
英語が必要なのか?(お客様が外資系の場合必要になる率が高いのです…)
そして、予算はどれぐらいか?
でも、殆どの場合、即答してもらったことがありません。
こういうことが分からないと、紹介しても、ミスマッチの可能性もあり、紹介したコンサルにも、問い合わせ先にも気の毒な結果になります。
特に外部に人材を求める場合は、なおさらです。
この辺を理解して、これからは、必要メンバーのスキル、責任、役割を明確にしましょう。

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